さをりの森オンラインショップ

草の皮からできています。

リネンは亜麻科の一年草で、その主産地は比較的寒い地方が多く、主にフランス北部・ベルギー・ロシア・東欧諸国および中国といったところです。1メートルほどの高さに育ったマッチの軸くらいの太さの茎の靭皮から採取した繊維を紡績して、糸に加工されています。

人類最古の繊維です。

人類がリネンを使い始めたのは、約1万年前のこと。世界文明発祥の地チグリス・ユーフラテス川にリネンは芽生え、人類最古の繊維と言われています。古代エジプトでは、リネンは「月光で織られた生地」と呼ばれ、広く神事や、ミイラを巻く布としても使用されていました。古代ギリシャ・ローマでもリネンが重宝されていました。

リネンの本場はヨーロッパです。

従来の定番リネンをリニューアルして40色になりました。色相環に基づいて配色したので、どの色を組み合わせても違和感なく自然になじみます。

世界最高峰のヨーロッパ製です。

日本国内で流通しているリネンの96%以上が価格の安い中国製です。中国製リネンが悪いわけではありませんが、やはり本場ヨーロッパの土壌と違うせいか、ヨーロッパ産のものとは品質が異なります。本場ヨーロッパのなかでも、気候的・地理的条件がリネンに最適とされているのが、ベルギーのコルトレイクです。コルトレイクでは、紀元前からリネンが栽培されており、町の中心を流れるレイエ川にリネンを浸けて加工します。また、この町には世界でも珍しいリネン博物館もあるほどです。さをりの森は、この、ベルギー・コルトレイクにある老舗企業ヴァネステ社製のリネンを輸入し、日本国内で撚糸・染色加工しました。手織り用リネン糸としては、世界最高品質です。他では手に入らない、完全オリジナルのリネン糸です。

リネンは肌にやさしい繊維です。

リネンは、肌にやさしく、爽やかな涼感があるのが大きな特長です。コットンやシルクよりも吸水・発散性に優れているため、肌に密着せず、汗でべとついたり蒸れたりすることがありません。さらに防カビ性にすぐれ、雑菌の繁殖も抑制するため、臭いも抑えてくれます。湿度の高い日本の夏には最適な繊維と言えます。さらに、リネンは触れてもチクチクせず、常にソフトです。繊維の中に空気が含まれていて、天然のサーモスタットの役目を果たします。寒い季節には暖かく包み込んでくれます。リネンは夏専門の素材のように思われがちですが、オールシーズンに適した、素晴らしい繊維なのです。

リネンは丈夫で清潔です。

リネンは天然素材の中でもっとも汚れが落ちやすく、洗濯に強い素材です。繰り返し洗うごとに柔らかさは一層増し、白いものはさらに白くなります。世界の一流ホテルがベッドやバス、テーブル回りなどにリネンを使用する理由がここにあります。

縮絨が楽しみです。

縮絨前は、シャキッと少し硬い感じのするリネンですが、軽く縮絨すればシャリ感を維持した作品に、また、しっかり縮絨すれば、ふんわり柔らかな風合いに変化します。リネンは縮絨効果を色々と楽しめる面白い繊維です。